平野歩夢 ミス連発で準決勝進出ならず「厳しかった」試技完遂できず
「スケートボード・デュー・ツアー」(14日、カリフォルニア)
五輪予選対象大会が行われ、男子のパーク準々決勝で夏冬両五輪出場を目指す平野歩夢(20)=木下グループ=は42・70点の24位に終わり、準決勝進出を逃した。昨年のジャカルタ・アジア大会を制した笹岡建介(Proshop Bells)は62・63点の9位で勝ち上がった。女子のストリート準決勝は今年1月の世界選手権(ブラジル)を制した西村碧莉(木下グループ)が5位、12歳の織田夢海(ムラサキスポーツ)は6位で決勝に進出した。
スケートボードで本格的な挑戦を始めたばかりの平野歩にとって、初めて臨んだ国際大会の壁は厚かった。緊張からかミスが多く「厳しかった」とぽつりとつぶやいた。
1回45秒の試技を3回行うが、一度も完遂できなかった。2回目は一発目のエアで着地できず、100点満点でまさかの1・33点。42・70点を出した3回目も大技は横1回転半の「バックサイド540」だけ。演技終盤に板を蹴って縦軸に回転させる「キックフリップ」を用意していたが「そこまでつなげられなかった」とうなだれた。
現状では自力で五輪切符をつかみ取るのは難しい。ただ、実戦の場で世界との距離を実感できたことは収穫だ。持ち前のストイックさと探究心で差を埋める時間は十分ある。