平野美宇「未来見えた」女王に敗戦も闘志再点火
「卓球・荻村杯ジャパン・オープン」(16日、北海きたえーる)
女子シングルス準決勝で、世界ランク9位の平野美宇(19)=日本生命=は世界女王の劉詩ブン(中国)に1-4で敗れ、日本勢最高の4強で敗退となった。優勝は同18位の孫穎莎(中国)で、男子シングルスは同3位の許キン(中国)が制覇。許キンは男子ダブルス、混合ダブルスも合わせて大会3冠を達成した。
平野は過去6戦全敗の強敵から第1ゲームを先取する滑り出しを見せたが、すかさず戦術を変えてきた百戦錬磨の世界女王に対応できなかった。「相手が変えてきたときに迷って、判断が遅かった。ちょっとでも守りたい、リードを保ちたいという意識が良くなかった」と唇をかんだ。
ただ、代名詞の高速卓球に粘り強さを加味する新機軸が軌道に乗り始めており、「ちょっと未来が見えたかな。(今大会)終わってみれば自信がついた」と希望を見いだした様子。日本勢最高の4強に入り、五輪代表争いでは上位2人(石川、伊藤)との差を縮めただけに、「あと半年もっと上を目指して、ぶっちぎりで(五輪に)いけるくらいの気持ちでやりたい」と闘志を再点火した。