朝乃山 母校近大から約30万円の近大マグロ贈呈
大相撲夏場所で初優勝した幕内朝乃山(25)=高砂=が18日、大阪府東大阪市の母校近大に凱旋した。パレードに続いて行われたセレモニーでは、重さ46キロの近大マグロ(約30万円)を贈呈された。
贈られた近大マグロは近大水産研究所奄美実験場で育った3年もの。朝乃山は「刺身にして食べたい。名古屋に送ってもらって、あとは焼いたり、いろんな料理にして食べたい」と、満面に笑みを浮かべた。
朝乃山の故郷、富山はブリが有名。丸々と太ったマグロを前に「ブリ並みに大きかった。マグロも昔から結構食べていた。これで頑張ろうかな、という気持ちになる」と、気持ちを新たにしていた。
セレモニーでは、近大の卒業生でもある師匠の高砂親方(元大関朝潮)もあいさつに立った。ファンや関係者を前に「今や近畿大学というよりマグロ大学であります。マグロ大学から出た小さなマグロが、5月場所で初めて優勝しました。近大のマグロに負けないように、これからもっともっと大きく成長させたい」と笑いを誘った。
近鉄長瀬駅から近大まで約1キロのパレードでは、師匠とともにオープンカーに乗った。朝潮、旭富士以来、近大から誕生した3人目の幕内優勝力士は、約7000人の観衆から「おめでとう」などと声をかけられた。朝乃山は「名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)も厳しい場所になるが、自信を持ち、自分の相撲を取りきり、勝ち越しを目指して頑張る」と、意気込みを語った。