フェンシング 過去最多金メダル4個、太田雄貴会長も称賛「顔変わった」
「フェンシング・アジア選手権」(18日、千葉ポートアリーナ)
大会最終日は女子フルーレ団体戦が行われ、19歳のエース東晟良(日体大)を筆頭に平均年齢19・25歳の日本(世界ランク5位)は、決勝で世界ランク5位の韓国を45-29で破り優勝した。男子エペ団体でも日本は3位となり、これで今大会の日本勢の獲得メダル総数は14個。金メダル4個も日本協会によれば過去最多となった。
日本協会の太田雄貴会長(33)は「非常に頼もしい選手たちのプレーで、何より顔が変わったなという印象があった」と称賛した。特に、自身が現役だった09年大会以来となる男子フルーレ団体の優勝は感慨深いようで、「チームとして決していい状況ではなかったが、あそこまでまとまったチームを見ると、来月の世界選手権、来年の東京五輪が楽しみになる試合だった」としみじみ。「(男子フルーレは)僕らの頃よりも個々の力は強いが、よりチームとして強くなった」と目を細めた。
大会前には代表チームのコーチや強化スタッフと決起集会を行い、「金メダルを3つ獲ってきてくれ」と要望を伝えていたという。アジア選手権での金メダル数はこれまで2個が最高だったが、「期待を超えて4つも獲ってくれた。期待をいい意味で裏切ってくれた大会だった」と笑顔で総括した。
昨年のアジア大会優勝に続いてアジア一を証明した女子フルーレ団体チームについては、「今回は優勝を狙って優勝したという印象」と実力が本物であることを認めた。ただ、世界大会でメダルを狙うには欧州勢や米国など強豪がいる。「もうひとつ上のステップがあるが、平均20歳以下というのは日本だけ。東京五輪だけでなく、24年パリ五輪では複数の金メダルも獲れるかもしれない」と期待値の高さをのぞかせた。