陸上・山県亮太が気胸で日本選手権を欠場「まずは安静に」 7月の欧州遠征も取りやめ
陸上男子短距離の山県亮太(27)=セイコー=が日本選手権(27日開幕、博多の森陸上競技場)を欠場することが20日、発表された。気胸のためとしている。
山県は昨年の日本選手権男子100メートルで優勝しており、連覇を目指していた。自己ベスト10秒00の記録を持っており、昨年のアジア大会では銅メダルを獲得。今季はやや調子が上がってこない状況だったが、日本選手権でのサニブラウン・ハキームや、桐生祥秀といった9秒台を出している選手との、ハイレベルな争いが期待されていた。
山県は自身のツイッターで「今年の日本選手権は気胸になってしまい、欠場することに致しました。応援してくださる皆様に元気な姿を見せられないのは大変悔しく、残念ですがまずは安静にして治癒に励み、また目指す場所に向けてしっかり取り組みたいと思います」とコメントした。
所属先によると、17日に胸の痛みを感じ、18日に医療機関で気胸と診断されたという。絶対安静が必要なため、日本選手権出場と7月の欧州遠征を取りやめた。ただ、比較的軽度なため、自宅療養し、練習は回復状況を見て判断するという。次レースは状況を見て決めるとしている。
世界選手権(9月27日開幕、ドーハ)の個人出場枠は3。すでに参加標準記録(10秒10)を突破しているサニブラウン、桐生らが日本選手権で優勝すれば、代表に内定する。
その他の選手は参加標準記録を突破した上で、今後、IAAF(国際陸上競技連盟)のワールドランキングの日本人上位、強化委員会推薦などで選出される。山県はすでに参加標準記録を突破しており、代表に選ばれる道筋は残されている。