八村の運命は?駆け込みトレードでティンバーウルブズとサンズが11位と6位指名権交換
米プロバスケットボール、NBAのドラフト会議が20日午後7時(日本時間21日午前8時)からニューヨークのバークレイズセンターで行われる。史上初の日本人選手のドラフト1巡指名が確実視される八村塁(21)=ゴンザガ大=はこの日6時前に会場に姿を見せた。紫を基調にしたジャケットの左襟に日の丸のピンバッジをつけ、運命の時を待つ。
米メディアの指名順位予想は1位から3位は“満場一致”。1位の指名権をもつペリカンズは“レブロン2世”とも呼ばれているウィリアムソン(18=デューク大)を、2位のグリズリーズはモラント(19=マレーステート大)を、3位のニックスはバレット(19=デューク大)を予想している。
4位以下は各メディアにばらつきが見える。ドラフト会議直前にティンバーウルブズがサンズとのトレードを成立させ、シャリッチとドラフト1巡目11位指名権を引き換えに同6位指名権を獲得。さらにペリカンズはデービスの放出でレイカーズから獲得した4位指名権と57位指名権、ヒルの保有権と将来の2巡目指名権を引き換えにホークスから8位、17位、35位の3つの指名権をゲットした。
史上初の日本人1巡目指名が確実な八村は11位のティンバーウルブズから指名されると複数のメディアが予想していたが、複数の駆け込みトレードで予想はさらに難しい状況となっている。ウルブズのほか、12位のホーネッツ、14位ヒート、16位マジック、さらにCBSスポーツなど、複数のメディアが19位のスパーズが獲得に動くと伝えている。
この日の八村はドラフト開始1時間15分前の午後5時45分に他の1巡目指名候補者と会場入り。上は濃い青のシャツに蝶ネクタイ、紫を基調に青でアクセントを入れたジャケットを着用。ジャケットの左胸には日の丸のバッジが光っていた。表情はやや硬かったが、ゴンザガ大のチームメートで同じく1巡目指名が濃厚なクラークと言葉を交わす場面もあった。