米プロバスケットボール、ＮＢＡのドラフト会議でウィザーズから日本人初となる１巡目指名（全体９位）を受けた八村塁（２１）が一夜明けた２１日（同２２日）、本拠地ワシントンＤＣのキャピタルワン・アリーナで入団会見を行った。

　約５０人の日米報道陣を前に流暢な英語で意気込みや、バスケットを始めるきっかけとなった中学時代の“秘話”などを披露して笑いを取るなど、“八村節”で地元メディアを魅了した。

　入団会見に出席した地元局、ＷＵＳＡ９のスポーツキャスター、ダレン・ヘインズ氏は「会見での受け答えが２１歳とは思えない落ち着きがあった。プロフェッショナルな感じがしました」としきりに感心。会見後には別室へ移動してソファーに並んで座って個別インタビューも行い、「隣に座って彼のサイズを実感した。とにかくデカい。ＮＢＡでプレーできる体つきをしている。（バックスの主力）ヤニス・アデトクンボに匹敵するのでは」と話した。

　会見で八村は終始笑みを浮かべ、ジョークを飛ばし笑いを誘った。ヘインズ氏は「すごく面白い！」と声のトーンを上げ、「英語を勉強してまだ３年ほどでしょ？それなのにあんなにジョークを言っていた。（ワシントン）ＤＣのメディアの取材を受けるのは初めてなのに、以前から知っているかのような心地よい空気を作り出していた」とコミュニケ－ション能力を絶賛。「キャラで言えば、シャキール・オニールですね」と、レイカーズなどで一時代を築く一方で映画に主演するなどの多才ぶりを発揮した元スーパーセンターに例えた。

　日本語での会見で八村が「笑わせるつもりはないんですけど、（相手が）勝手に笑ってる」と話したことを伝え聞いた同キャスターは、「もしそれが本当なら、あのキャラは天然なんですね」。八村にすっかり魅了されているようだった。