体操・橋本、白井以来の高校生代表 内村、白井欠くニッポンを17歳が照らす!
「体操・全日本種目別選手権」(23日、高崎アリーナ)
世界選手権(10月開幕、シュツットガルト)代表最終選考会を兼ねて、男子6種目、女子4種目の決勝が行われた。男子は団体貢献度により、世界選手権代表残り2枠が決定。あん馬、跳馬、鉄棒で貢献度の高い橋本大輝(17)=市立船橋=が選出され、13年の白井健三以来の史上2人目の高校生代表となった。つり輪、平行棒などでポイントを稼いだ神本雄也(24)=コナミスポーツ=も代表入り。白井健三(22)=日体大大学院=は落選し、団体で金メダルを獲得したリオデジャネイロ五輪組は全員が代表を逃した。
長年体操ニッポンをけん引してきた内村航平、白井健三が不在の日本代表において、17歳の放つ輝きが未来を照らす光になる。この日も安定感抜群のあん馬で3位に入り、代表入りを決めた橋本。代表ジャージーに袖を通して臨んだ会見で「やっとスタートラインに立てたなと思う」と、初々しく話した。
白井と同じ3兄弟の末っ子。市立船橋高の大竹監督が「練習の虫」と称する努力家は、東京五輪を前に一気の成長曲線を描き、日の丸をつけるところまで駆け上がった。
リオ五輪組が不在となった。世代交代の波が押し寄せ、岐路を迎えた日本男子。水鳥強化本部長は「今の日本を問われる大会になる。いない中でエースを育てて、若い選手が経験を積んで来年につなげたい」と、話した。「最年少なので、自分の演技でチームに勢いをつけたい」と橋本。一番下からチームを押し上げる。