再入幕の豊ノ島が36歳誕生日、3年前にアキレス腱断裂…因縁の名古屋で「熱い場所に」
「大相撲名古屋場所」(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)
再入幕を果たした元関脇の豊ノ島(時津風)が26日、36歳の誕生日を迎えた。16年の名古屋場所前に左アキレス腱を断裂。2年も幕下生活を送り、引退危機と隣り合わせながら、昨年九州場所で十両復帰した。今年春場所、幕内は1場所で落ちたが、因縁の地で再び幕内に返り咲いた。
「今回はリベンジ。3年前、アキレス腱を切って3年後の幕内なので意識(した)。思い切って熱い場所にしたい。このタイミングで戻ったのは感慨深い。新しいイメージに切り替えるチャンス。名古屋でアキレス腱を切ったイメージが残っている。ここでいい成績を残して塗り替えたい」と活躍を誓った。
若手台頭も著しいが、ベテラン勢もまだまだ元気。40歳の十両安美錦(伊勢ケ浜)を筆頭に幕内嘉風(37)=尾車、同級生の琴奨菊(佐渡ケ嶽)、松鳳山(二所ノ関)も幕内で踏ん張っている。「自分だけがこの年ですごいわけじゃない。彼らに負けず若手に負けず頑張っていく」とまだまだ衰える気はない。
「36歳はずっと幕内力士でいられるように」と目標。三役復帰、金星、三賞獲得と「いろいろ目指すことはいっぱいある」と、上だけを見据えた。
まな娘の希歩ちゃんはもちろん豊ノ島ファンながら、最近は矢後(尾車)押し。「自分と矢後の対戦の時は複雑と言っていた」と父としては悔しい。「絶対、矢後には負けない」と、ライバル心を燃やしていた。