サニブラウン“雨男”の本領発揮だ 連日の雨予報は吉兆「自分の走りできれば満足」

 陸上の日本選手権(27日開幕、福岡市・博多の森陸上競技場)に出場する有力選手が26日、同会場で抱負を語った。男子100メートルで9秒97の日本記録を持つサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=は17年同大会で100、200メートルの2冠を達成して以来となる国内レースに胸を躍らせた。また、前日本記録保持者の桐生祥秀(23)=日本生命=らも意気込みを語った。この大会は世界選手権(9月27日開幕、ドーハ)の代表選考会を兼ねて行われる。

 雨の博多の森で、サニブラウンの笑顔は終始晴れやかだった。「日本で走るのはものすごく久しぶり。楽しみにしています」。今月7日の全米大学選手権(米テキサス州)100メートル決勝で9秒97の日本記録をマーク。凱旋レースとなる2年ぶりの国内試合は、福岡県宗像市出身の母明子さんの地元で行われる。

 100、200メートルの2種目にエントリー。特に100メートルで桐生との“9秒台対決”に注目が集まるが、本人は至って自然体だ。「他の人を気にせず自分の走りができれば満足。自分のやるべきことをやって課題をクリアできればいい」と、集中力を高めている。

 20秒08の日本歴代2位の記録を持つ200メートルも日本記録(20秒03)を狙える位置にいる。「満身創痍(そうい)だった」と言う2年前は3日間開催だったが、今大会から4日間開催となり「めちゃくちゃうれしい。1日余裕ができたのでパフォーマンスに影響が出ると思う」と喜んだ。

 九州北部はこの日に梅雨入りし、大会中はほぼ雨予報。「自分の出る日本選手権(15、17年)は全部雨が降っている。自分のせいもあると思う」と苦笑いした。それも吉兆。「慣れっこなので大丈夫」と“雨男”の自信は揺らがない。

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