女子やり投げで北口榛花が初V 世界陸上切符!1投目で大会新
「陸上・日本選手権」(28日、博多の森陸上競技場)
女子やり投げで日本記録保持者の北口榛花(はるか、21)=日大=が大会記録の63メートル68で初優勝。世界選手権(9月27~10月6日、カタール・ドーハ)の代表入りを決めた。
1投目でいきなり62メートル68の大会記録を出した北口は、4投目でさらに記録を更新。5月の木南道孝記念(ヤンマースタジアム長居)で出した日本新の64メートル36には届かなかったが、「60メートルを2本そろえられてよかった」と手応えが残った。またシニアでは初の大舞台へ向けて「1本目から62メートルを投げられた。62メートルは世界選手権の決勝に残れる記録。価値のある試合になった」と自信をつけた。
日本記録を樹立後は、明るいキャラクターと愛らしい笑顔に注目が集まっている。「これまではスーパーで歩いている時くらいに身長(179センチ)をジロジロ見られることくらいしかなかったので、今は少し恥ずかしい」と言いながら「(メディアに)出ることでやり投げが注目されればいい」とエースとしての責任感をのぞかせる。
自身の日本記録は今季の世界で10番目の記録。世界選手権では「決勝の8人に残ることが目標」と言うが、伸び盛りの21歳が潜在能力を発揮すれば、メダルも射程圏内だ。