御家瀬29年ぶり高校生V「落ち着いていけた」 女子100メートル
「陸上・日本選手権」(28日、博多の森陸上競技場)
女子100メートル決勝は御家瀬緑(18)=北海道・恵庭北高=が11秒67で初優勝し、29年ぶりの高校生女王に輝いた。
御家瀬が1990年の三木まどか(姫路商高)以来、29年ぶりの高校生女王となった。「集中して真っすぐ出られた。中盤までの加速がうまくいった」と12年ロンドン五輪代表の土井と接戦となったが、「焦ったら負けだと思って落ち着いていけた」と堂々のレース運びで制した。
福島千里らを育てた北海道ハイテクACの中村宏之監督に師事し、今年4月の織田記念国際では高校歴代2位となる自己記録、11秒54で日本人トップの2位に入るなど急成長。「勝っても負けても、意識せずに走れた」と未完の大器が無欲の勝利を手にした。