清宮副会長いきなり!ジョセフHC続投案 タイガー・ウッズを例に説明

 これが、清宮流だ。日本ラグビー協会の清宮克幸新副会長(51)が1日、東京都内で会見に臨み所信表明した。いきなり日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC=49)のW杯以降の続投案をぶち上げると同時に、日本ラグビー界改革への意欲を語った。プロジェクトチームを立ち上げ、28日に都内でシンポジウムを開きファンの前で将来像を語り合う意向を示した。

 どの団体でも発言に慎重さが求められる日本代表指揮官の進退。清宮副会長は所信表明の席で、ためらいもなく言い切った。

 「ジェイミー・ジョセフを継続すべき」

 理由は2つ。1つはW杯後にはすでに有能な指導者は契約が決まってしまっており「2年間空白(不在期間)が生まれる」。もう1つの理由は今年のマスターズを制し完全復活を果たした、ゴルフのタイガー・ウッズを例に説明した。

 「過ちを犯した彼がチャレンジし続け、感動的な優勝をした。あの流れで考えるとW杯は優勝しても失敗しても次につながるストーリーを用意しなければいけない」。惨敗でも続投させる考えだ。

 課された役割は日本ラグビー界の改革。10人程度のプロジェクトチームを結成し、28日には「僕の旗揚げ」と位置づけたシンポジウムを開催予定だ。「観衆の前で日本のラグビーの未来について語り合うような場」として、自らの考えを披露してファンと共有する狙いだ。

 強く意識するのは4カ月後、W杯が終わった後だ。「W杯が盛り上がって、今の何倍もの価値を生み出したときに、僕が『こんな話があるんです』、とみなさんの前で話ができるようになるために頑張る」と熱く語る。

 南アフリカ撃破で盛り上がった15年イングランド大会。その後の無策で一過性のブームで終わった。「次にどう生かすか。そういう意味で4カ月という時間の設定をしている」。継続的な盛り上がりにつなげる作戦を練り上げていく。

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