マラソン70歳世界記録の元医師が不正行為で失格 自転車も?“余罪”噴出で米騒然

 3月に行われたロサンゼルスマラソンで70歳の世界記録となる2時間53分10秒をマークした元医師のフランク・メザ氏が、同大会でコースカットの不正行為をしたと認定され、大会事務局は失格処分にしたことを発表した。60歳からマラソンを始め、数々のマラソンで3時間切りを達成してきた超人シニアランナーには、過去のマラソンでの不正疑惑も数々噴出し、全米に衝撃を与えている。

 大会事務局の発表によると、防犯カメラの映像などを検証した結果、メザ氏がコース外に外れてから、再びコースに入る姿などが確認され、「信頼できる目撃者の証言」もあったという。またある5キロのタイムが、70~74歳の5000メートルの世界記録よりも速かった点から「マラソンでは不可能な偉業だった」とし、不正を認定した。

 「ロサンゼルスタイムズ」によると、メザ氏は「トイレを探すために外れた。コースカットはしていない」と主張しているという。

 ただ、米のインターネットサイト「MARATHON INVESTIGATION」は、過去のマラソンでのメザ氏の不正を特集。自転車に乗っていると見られる写真も掲載されている。

 AP通信によると、メザ氏は20年ロサンゼルスマラソンを走る場合、オブザーバーをつけて走ることを事務局から打診されている。メザ氏は「それが私の唯一の希望だ」と話しているという。

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