元稀勢・荒磯親方 貴景勝に完治の勧め「2、3場所後に影響出る。じっくり治して」
右膝負傷で先場所を途中休場した大関貴景勝(22)=千賀ノ浦=が4日、かど番の名古屋場所を休場することが決まった。全休の見通しで秋場所(9月8日初日、両国国技館)は関脇に降下する。新大関から在位2場所での陥落は現行制度では2000年の武双山に並ぶ最短。秋場所で10勝を挙げれば大関に復帰できる。強行出場へ強い意志を見せていたが、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と計4時間半に及ぶ会談で説得され、断念した。
元横綱稀勢の里の荒磯親方が名古屋場所を休場する貴景勝の心中を思いやった。横綱昇進直後から相次ぐけがに苦しみ、短命横綱となった自身の経験から「けがをした後というのはそれまでの貯金があるから、今場所は出てもそこそこやれると思う。ただ、稽古ができていないと2、3場所後に影響が出る。じっくり治して戻ってきてもらいたい。私はそれができなかったので」と話した。