桐生祥秀が日本記録“奪還”に意欲「“速いぞ”ってところを見せたい」
陸上男子100メートル前日本記録保持者の桐生祥秀(23)=日本生命=が5日、欧州遠征出発前の成田空港で取材に応じた。先月末に行われた日本選手権では現日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=に敗れ2位。200メートルでも3位に終わり、世界選手権代表内定を逃した。今後は代表入りに向けて、各大会で世界ランキングのためのポイント獲得を狙う。
桐生は9日のスイス・ルツェルンで行われる大会と、20~21日のダイヤモンドリーグ(DL)ロンドン大会の100メートルに出場予定。「(日本選手権は)どっちも1番じゃなく悔しい。100メートルはまだまだ上に上がるしかない。日本記録(サニブラウンの9秒97)も更新しないといけない。“速いぞ”ってところを見せたい」と、日本記録“奪還”に意欲を見せた。
DLロンドン大会ではサニブラウンが“リレー侍”デビューとなる400メートルリレーにも出場する。“9秒台コンビ”の初の“共闘”に「ライバルではあるけど、チームメートになると心強い。バトンを直接繋ぐ形となるか分からないけど、しっかりバトン練習をしたい」。17年世界選手権金メダルの地元英国が最大のライバルとなるが「狙っていきたいなと思う。英国は絶対に(世界選手権のメダル争いに)出てくるチームだと思うので」と、前哨戦に気合をみなぎらせた。