設楽悠太圧倒V…苦難乗り越えた MGCへは「自信しかない」
「ゴールドコーストマラソン」(7日、ゴールドコースト)
前日本記録保持者の設楽悠太(27)=ホンダ=が2時間7分50秒の好タイムで優勝した。木村慎(ホンダ)が2時間12分12秒で8位、今春からプロに転向した川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)は2時間15分32秒で13位。ハーフマラソンは佐藤悠基(日清食品グループ)が1時間2分36秒で日本人最高の2位に入り、服部勇馬(トヨタ自動車)は3位だった。
ケニア選手らとの勝負を好タイムで制した設楽が、両手を小さく上げてゴールした。9月15日の東京五輪マラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」へ「今、走っても勝てる。自信しかない」。大きな手応えをつかんだ。
昨年2月に2時間6分11秒の日本記録(当時)をつくったが、その後は故障もあって精彩を欠いた。今年元日の全日本実業団対抗駅伝や3月の東京マラソンは体調不良で欠場。苦しい時期を乗り越えてのマラソン初勝利に「合宿でも耐える練習をしてきた。やることをやればできる。練習の成果を出せた」と、喜びをにじませた。
約2カ月後の大一番へ調整を進める中で挑んだレースで、納得の結果を収めた。MGCへ「いつも通り臨む」と話した。