マブス馬場「あとは前を向いて進むしかない」NBA挑戦に本腰

試合前のコートで負傷した右肩を気にする馬場(撮影・小林信行)
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 「NBAサマーリーグ、マーベリックス82-108ティンバーウルブズ」(13日、ラスベガス)

 マーベリックスの一員として参加している馬場雄大(Bリーグ・A東京)は右肩痛のため欠場した。10日(日本時間11日)に出場したクロアチア代表戦で相手選手と接触し、右肩を負傷していた。チームはトーナメント準々決勝で敗れ、今大会の日程を終了した。

 6月中旬に参加したマーベリックスのミニキャンプで認められ、サマーリーグのロースターの枠を勝ち取った馬場は4試合に出場。初戦となった5日のネッツ戦で5得点、3スチールをマークすると、6日のロケッツ戦では8得点。出場時間が制限される中、攻守でアピールに成功した。

 U-18日本代表でチームメートだった渡辺雄太(グリズリーズ)の渡米後の活躍に刺激を受け、米国、NBAを意識し始めた。試合後はその熱い思いを吐露した。

 「このコートを踏んだらなかなか日本に戻ることはちょっと難しいかなと正直感じるところはある。本当に刺激的な時間、ずーっと刺激的な時間ばかりだったので、そういった部分ではかなり(NBAへの思いは)強くなりました。できたところばかりじゃなく、できなかったところもあった。負けず嫌いなので、このまま終わってたまるかという気持ちなのでアメリカでやっていきたいなという気持ちはさらに強くなりました」

 体格、パワー、スキルの差を感じながらも「僕は周りのレベルが高かったらそれに引き上げられるタイプだと思っている」と自身を語る馬場。「実際にコートに立って僕の方が優れてるところもあるなというふうに感じた。そこはコートに立ったからこその収穫ですし、正直、自信になります」とも言った。

 NBAにつながる道に進むべく、9日には米国の代理人と契約を結んだことが発表されている。

 「ずーっとNBA選手になるために頑張ってきた。スタートラインに立てたのであとは前を向いて進むしかないと思ってる。いろいろな壁とかありますけど、それをも全部、蓄えにして進んでいきたいと思います」

 今後はワールドカップ(8月31日~9月15日・中国)に向けた日本代表の合宿に参加する。「ここで通用したっていうのはこれから世界の選手相手に通用するところだと思うので、何が通用して何が通用しなかったのかを見極めるのと、アグレッシブさは僕自身がコートで体現できることだと思う。強い気持ちでどんな選手が来てもアタックしていくというところでは日本代表でも体現してみんなを引っ張っていけたらなと思います」。初めて参加したサマーリーグでの収穫を手土産に日本のエースが帰国の途につく。

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