錦織圭が勝てなかった二人の現在 一人は20歳で引退、もう一人は慶応大病院医師に

 14日放送のTBS「消えた天才」で男子テニスの錦織圭(29)がかつて勝てなかった2人について特集。現在の姿が明かされた。

 最初に登場したのは小学生時代の初対戦から錦織に3戦全勝の藤井貴信氏(31)。サウスポーから繰り出される力強いショットで将来を期待され、18歳でプロとなった。しかし海外選手と対戦するようになると、168センチだった藤井氏は「二歩、三歩で行くところを外国人選手は一歩で行く。届かないところが届く」と試合に勝てなくなる。

 また同時期、力を付けてきた錦織が活躍するようになり、焦りも生じる。過剰な練習を重ねたことで足首を負傷。それでも結果を出したい思いから負傷を抱えたまま大会に出続けたが、さらに勝てなくなった。そしてプロ2年目の20歳の時、「先が見えなくなった。目標を達成できるという自信が消えた」とプロを引退した。

 現在、神戸市で暮らす藤井氏は当時を振り返り「圭にあって僕になかったものは、あきらめない気持ち。僕は途中で辞めて、良い意味では次の人生なんですけれど、悪い意味では逃げた。そこですね」と錦織との違いを挙げた。

 5年前には元ジュニア全国2位のMay J.似の夫人と結婚。一男一女に恵まれた。藤井氏は「息子がテニスをしたいと言うんですよ」と笑顔。両親のテニスの才能を受け継ぐ3歳の長男に「錦織圭みたいな選手になってほしい」と続けた。

 もう一人は、02年の全国中学選手権で錦織に勝利した竹内優志氏(31)。スーツ姿で現れた竹内氏は「テニス漬けの毎日で将来はプロを目指していた。死んでも負けたくないと」と当時を振り返る。ストレート勝ちで結果だけ見れば完勝だが、「内容はギリギリ。次やったら絶対勝てないと思った。センスの違いを見せつけられ、プロに行くのはこういう人だと思った」と錦織について語る。

 そして自身はプロ転向をあきらめ、別の道へ。現在は慶応大病院の消化器外科医として勤務。「錦織君が第一線で活躍していることで本当に刺激を受ける。分野は違いますが、世界のトップレベルの外科医を目指したい」と語った。

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