白えびビーバーだけじゃない ハイチュウ、ブラックサンダー…菓子爆売れ歴史
米プロバスケットボールNBAのワシントン・ウィザーズに入団した八村塁が、チームメートにお裾分けした北陸製菓の「白えびビーバー」のオンラインショップに注文が殺到し、話題となっているが、これまでも人気アスリートがチームメイトに紹介したり、自らが好物と公言したお菓子が爆発的にヒットした例は多く、アスリートの影響力の大きさを示している。
八村同様、米国のメジャーリーガーの間で大流行したのが、森永製菓のソフトキャンディ「ハイチュウ」だ。ヤンキースの田中将大、レッドソックスの松坂大輔らも同僚にハイチュウを配ったとされるが、ハイチュウを広めた“伝道師”といわれるのがレッドソックス時代の田沢純一投手と言われている。若手の田沢が選手の飲み物や軽食の横にハイチュウを置いたことから火がつき、箱買いしても間に合わないほどになったという。
この“成功例”から、昨年パドレスに移籍した牧田和久投手も、チームに早く溶け込むためにハイチュウを数ダース持参してキャンプに入ったことを出発時に明かしている。
また、ロンドン五輪金メダリストの体操・内村航平が大好物と公言したのが有楽製菓のチョコ「ブラックサンダー」。野菜は食べず、ブラックサンダーばかり食べていたというエピソードもあり、注文が殺到。14年3月にはあまりの人気で「販売予測を大幅に上回る状況が続いたため商品の供給が間に合わない状況に至りました」として、一時販売休止となったほどだった。
昨年は、平昌五輪で大人気となったカーリング女子チームが“モグモグタイム”で口にしていた清月の「赤いサイロ」も五輪後、早速売り切れに。2月下旬時点ではネット注文は3カ月待ちとなっていた。また、18年末に発表されたヤフー検索大賞でも、スイーツ部門賞を受賞した。