高安が休場 昭和以降初4大関不在の異常事態に 八角理事長「本当に申し訳ない」
「大相撲名古屋場所・11日目」(17日、ドルフィンズアリーナ)
大関高安が左肘負傷のため休場し、昭和以降初めて4大関が不在となる異常事態となった。対戦予定だった横綱白鵬が不戦勝で10勝目。横綱鶴竜が無傷11連勝で単独トップを守り、1敗で白鵬、2敗で平幕の友風、照強が追う。
大関高安(29)=田子ノ浦=が17日、日本相撲協会に「左肘関節内側側副靱帯(じんたい)断裂で約1カ月間の休養加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。これで4大関全員が不在の異常事態に陥った。
8日目(14日)の関脇玉鷲戦で負傷。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は「相撲で力が出ない状況だった。次の場所に間に合うように治療をさせたい」と話した。
大関以上同士の対戦は現時点の想定で、千秋楽の横綱対決だけとなった。八角理事長(元横綱北勝海)は「横綱戦がなくなってしまい、本当に申し訳ない。番付上位の人が休めば割(取組)も寂しくなる」と陳謝。高安の兄弟子の荒磯親方(元横綱稀勢の里)は「お客さんに申し訳ないと思っていると思う」と心情を思いやった。