安美錦、支えてくれた家族に感謝 青森の両親は「いい夢見させてくれた」
「大相撲名古屋場所12日目」(18日、ドルフィンズアリーナ)
関取最年長、元関脇安美錦(40)=伊勢ケ浜=が18日、名古屋市ドルフィンズアリーナで現役引退と年寄「安治川」襲名の会見を行った。
「安美錦は引退し今後は年寄、安治川として後進の指導にあたります。青森の方々、後援会、指導してくれた先生、たくさんの人に支えられた。父、母、伊勢ケ浜親方、支えてくれた妻、元気をくれた子供達に感謝したい」と22年半の土俵生活に別れを告げた。
家族は絵莉夫人、長女、二女、長男。3人の子供を育てながら、食事など自身の世話まで見てくれた愛妻には頭が上がらない。「私の気持ち一つに任せると言ってくれていた。『お疲れ様でした』と言ってくれた。子供も1人1人電話して『相撲を取らないけどいいか?』と聞いたら『いいよ』って言ってくれた」。青森の両親も連絡した際は「『いい夢を見させてくれた』と言ってくれた。うれしかった。相撲に出会わせてくれた父、支えてくれた母。ここまで元気な体に産んでくれた両親に感謝したい」と、うなずいた。
会見に同席した伊勢ケ浜親方は今後、指導者として期待。「ここまで相撲を取ってきて他の親方衆より持ってるものがある。ケガを治しながら相撲を取ってきた。精神的な部分でも教えることはたくさんある」と語った。
新・安治川親方は「土俵の上で自分の力を出せる、お客さんに喜んでもらえる力士。稽古場でやったことを本場所でも出せるよう、一生懸命育てたい」と、抱負を述べた。