貴闘力の三男納谷 真っ向勝負で3勝目…今場所締め「しっかりといい相撲」

 「大相撲名古屋場所・13日目」(19日、ドルフィンズアリーナ)

 “昭和の大横綱”大鵬(故人)の孫で元関脇貴闘力の三男、西幕下6枚目の納谷(19)=大嶽=が大成道(木瀬)を押し倒して3勝目(4敗目)を挙げて今場所を締めた。関取経験ある押し相撲の実力者に真っ向勝負。下から突き、押しで猛攻し前に出て決めた。

 四番相撲で千代鳳(九重)に寄り倒され3敗目を喫した際、土俵際で崩れた時に左足首を痛めた。六番相撲で5場所ぶりに負け越し。「(最後に)しっかりといい相撲が取れた。負け越した時に終わっちゃったと思ったけどそんな気持ちでやったら相手に失礼だし、あと一番としっかり自分で気持ちを入れ替えた。勝てたことより自分の相撲が取れたのが良かった」と、手応えをつかんだ。

 自己最高位で十両も視界に入れる番付。幕下上位の気迫を感じ、引く相撲も多かった。反省はあるが「相撲はしっかり取れている。あとはちょっとしたこと。我慢できずに引いたところが多かった。徹底して自分の相撲を取れるようにしたい。我慢すること」とバネにするつもりだ。

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