炎鵬「まさか」 初の三賞に驚くも白星締め
「大相撲名古屋場所・千秋楽」(21日、ドルフィンズアリーナ)
技能賞獲得は宿舎から千秋楽の取組に向かう車中で知った。「技能賞に恥じないよう、しっかりした相撲を取ろうと思った。まさか、いただけるとは思ってなくて」。新入幕から欲しくて欲しくてたまらなかった技能賞獲得に、炎鵬はグッと気合が高まった。
大翔鵬の当たりをかいくぐるようにして、懐に潜り込む。得意の左下手を引いて、投げ。最後も炎鵬らしいスピードと技の切れ味を名古屋のファンに披露した。結果は出したが、満足はしていない。「体も心も鍛え直していきたい。来場所もけがなく15日間取って、成長した自分、強くなった自分になれたら」。炎鵬はまだ発展途上にいる。