小池祐貴 100メートル9秒台で見えてきた…東京五輪200メートルメダルへの道筋
陸上ダイヤモンドリーグ(DL)・ロンドン大会男子100メートルで日本人3人目の9秒台となる9秒98を記録した小池祐貴(24)=住友電工=が23日、羽田空港に帰国。多くの報道陣に囲まれ「みんな9秒台好きだな」と、苦笑いを浮かべた。
昨年のアジア大会200メートル金メダリスト。今季は100メートルで躍進を遂げたが「自分はあくまで200メートルの選手」と語る。「200メートルで世界のトップ、メダルを獲るためには、100メートルで決勝に行く力が必要」。今回のDLロンドンでもそれを再認識したという。100メートルで予選10秒09、決勝9秒98で走った翌日、400メートルリレーを走った直後に200メートルが行われた。「肉体的にもキツい中、内側のレーンであのタイム(20秒24)を出せた」と振り返り、「予選2着、準決2着で外のレーンなら決勝でも」と、現実的な世界大会ファイナリスト、メダルへの道筋も見えてきた。
大会後は100メートルで先着したリオ五輪銅メダルのドグラス(カナダ)ら世界の一線級の選手から声を掛けられるようになったという小池。「少し認められたかな」。充実期を迎えた24歳にさらなる大仕事の予感が漂う。