孫楊への拒絶続く ブラジル選手も握手拒否 表彰拒否選手には中国から誹謗中傷が…

 「競泳・世界選手権」(26日、光州)

 ドーピング疑惑を抱える中、200、400メートル自由形で2冠を達成した孫楊(中国)への“拒絶”行動が続いている。開催国である韓国のスポーツ紙「スポーツ朝鮮」電子板が報じた。

 26日に800メートルリレー予選に第3泳者として出場した孫楊は、泳ぎ終え、引き上げるためプールサイドに移動。その際に隣のレーンを泳いだブラジル人選手に手を差し出したが、同選手は目を合わせたものの、手を取らず立ち去ったという。同メディアはその様子を連続写真をつけて掲載した。プールサイドに座った孫楊はしばらく呆然と座っていたという。

 14年にドーピング違反で処分を受けている孫楊は、大会前に昨年の検査で検査員が訪れた際に血液検体を破壊したと報じられた。国際水連は孫の妨害行為に対しての処分を警告とし、今大会の出場を認めたが、各国の選手たちは反発。優勝した400メートル自由形では2位のマック・ホートン(豪州)が、孫と一緒に表彰台に上がることを拒否。200メートルでは3位のダンカン・スコット(英国)が記念撮影を拒否した。孫は激高し、表彰式後、スコットに詰めより「お前は負け犬、俺が勝者だ!」と、言い放つ映像が拡散された。国際水泳連盟は3選手に対して警告を行ったが、各国の選手は次々とホートン、スコットへの支持を表明している。

 一方で中国側は反発しており、中国メディアによると中国の水泳連盟の会長は、表彰式での出来事について「偏見と噂で、選手を傷つけている」と、孫に敬意を示さなかった2選手を批判。また、ホートン、スコットのツイッターには、中国からと見られるアカウントから、「負け犬」「恥を知れ」や、中国で侮辱を意味する言葉でコメントが殺到。“炎上”状態となっており、溝が深まっている。

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