ラグビー協会・清宮副会長、プロリーグ化構想訴える「日本のラグビー変えるには」
日本ラグビー協会の清宮克幸副会長(52)がプロリーグ化構想を訴えた。28日、都内で「日本のラグビーの未来」をテーマにしたシンポジウムで「プロリーグを立ち上げる。大きな資産に変えられるように取り組んでいく」と熱く語った。
構想では19年W杯開催12都市を本拠地としたプロチームを立ち上げ、20年秋に試験的に開催、21年秋に正式開幕を目指すもの。ただのプロ化でなく、世界トップレベルの選手の参戦を促す。「日本人が(W杯で)体験する世界最高峰のラグビーを、全国で日常的なものにしたい」と壮大な改革案を話した。
7月中旬の理事会で、国内リーグの将来を考えるイノベーションプロジェクトチームが発足。清宮副会長を中心に、新理事に就任し、Bリーグ創設に尽力した弁護士の境田正樹氏(55)ら10人程度でとともに、すでに始動。各チームや関係自治体との交渉も始まっている。
清宮副会長は、協会の不安定な財政基盤や、企業に依存するトップリーグのあり方、代表強化や競技普及予算の不足、競技人口減少など、ラグビー界をとりまく現状を「存亡の危機」と表現。「(副会長就任時に)清宮、自由にやれと言われた。僕は今の日本ラグビーを変えるにはプロ化しかない。やりきれるかどうかがこの1、2カ月、W杯が始まる前に賛同者を集めることで実現できる」。W杯後の11月の正式発表を目指して、大改革を進める。