堀米雄斗、大技決め大逆転優勝 勝負強さを発揮
「スケートボード・ストリートリーグ」(28日、ロサンゼルス)
男子は昨年に3勝した堀米雄斗(20)=XFLAG=が35・7点で制した。ストリートの五輪予選対象大会第3戦を兼ねており、堀米は五輪予選初の表彰台。女子は1月の世界選手権(ブラジル)を制した西村碧莉(17)=木下グループ=が22・1点で、五輪予選では自己最高となる4位に入った。ライッサ・レアウ(ブラジル)が23・3点で優勝した。
大技の「ノーリー・バックサイド270ノーズスライド」を決めると、男子の堀米は大きく息をついた。「本当にほっとした」と振り返った6回目の試技で9・4点。最後の試技を残して大差の首位に立ち、世界王者のヒューストン(米国)らを突き放した。
準決勝は敗退の危機から最後の試技に成功して突破。決勝も5回目を終えた時点では表彰台圏外だった。重圧の懸かりそうな場面にも「ライバルとかは全然気にしていなくて」と、自分の滑りに集中したという。進行方向に背を向けながら回転し、背の高いスライドレールを板の先端で滑り降りてからぴたりと着地。大逆転で喝采を浴びた。
昨年は目覚ましい躍進を遂げたが、今年は5月のSLS第1戦、先月のデュー・ツアーと五輪予選では立て続けに準決勝で敗退。今大会は決勝で9点台を三つそろえるなど、改めて世界トップレベルの実力を示した。五輪の金メダル候補は「常に頑張っていくしかない。何も考えずに頑張る」と、さらなる成長を期した。