日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）は２日、都内で『がんばれ！ニッポン！全員団結プロジェクト』の発表イベントを行い、選手団の応援団長に、元プロテニスプレーヤーで、キャスター、タレントの松岡修造（５１）が就任した。ＪＯＣの山下会長から渡された団結羽織に身を包んだ修造は「大役を拝命した。より強く、熱い思いが湧いてきている。僕にとって応援は生きがい。テニスの才能よりもよっぽどあると思っている」と、目を血走らせた。

　東京五輪に向けて、アスリートの話を聞いてきた経験から「自分は誰よりもアスリートの心を聞いてきた人間。一生に一度の自国開催。東京だからこその重圧と辛いプレッシャーを感じている」と、選手たちの心を思いやり、「世界水泳で瀬戸大也選手は素晴らしい活躍で金メダル。“１年後、待ってろ！”という受け身ではない思いを感じた。その一方で結果を出せず、“待ってよ、東京”という思いになっている選手もたくさんいる。応援で勇気を届けたい。そういう思いをプラスに変化できる、そういう応援を目指したい」と、力強く所信表明した。

　修造がいる場所は、気温が上昇するというジンクスがある。この日の東京は猛暑日。「今日の暑さは間違いなく僕が関係している。今日だけはね」と、笑った。