坂本花織、悔しい2位で決意 次は100%の「マトリックス」滑りきる!
「フィギュアスケート・げんさんサマーカップ」(12日、滋賀県立アイスアリーナ)
女子フリーはショートプログラム(SP)6位の全日本女王、坂本花織(19)=がフリー128・91点、合計187・53点で総合2位に終わった。SP2位の全日本ジュニア女王で今季シニアデビューした横井ゆは菜(19)=中京大=が、フリー131・29点、合計198・30点で優勝。男子フリーはSP1位の友野一希(21)=同大=が152・91点でフリー1位、合計226・25点で大会3連覇を飾った。
演技後もなかなか息が整わない。「最後まで力強く滑れず悔いが残る」と言ったが、それこそが進化の過程だ。フリーの新プログラム「マトリックス」は息つく間もないステップやスピンがジャンプを苦しめる。3回転ルッツが2回転、終盤の3連続も2連続に。坂本は「まだ体力が足りない」と唇をかんだ。
しかし、それこそが個性的な振り付けで知られるブノワ・リショー氏の思惑だ。プログラムの中盤、映画で有名な背中をそらすポーズも負担が大きく、本来の振り付けの「まだ30%」とセーブしているが「次は100%そりたい」と勇気を振り絞る。潜在能力はどこまで花開くのか。ほろ苦い今季初戦を終えた全日本女王は「ここからスタートしてレベルアップしたい」と前を見据えた。