緒方良行B組1位で準決勝へ 「かなり仕上がっている」花火ヘアで“一発”上げる
「スポーツクライミング・世界選手権」(12日、エスフォルタアリーナ八王子)
ボルダリング男子予選が行われ、同種目のみの出場の緒方良行(21)=神大=が5つの課題のうち4つを完登しB組1位で、各組上位10人が進む13日の準決勝進出を決めた。別組だった今季のW杯総合王者の楢崎智亜(23)=TEAM au=も5つの課題のうち4つを完登し、A組3位で通過。日本勢は好調で、藤井快(26)=TEAM au、杉本怜(27)=マイナビ、土肥圭太(18)=鹿児島県連盟、昨年の覇者の原田海(20)=日新火災、楢崎明智(20)=TEAM au=がB組2~6位となり、7人全員が予選を突破した。
どでかい“一発”を上げるために、まずはしっかりと自らの心に火をともした。緒方は黒と金のグラデーションが鮮やかなツイストパーマの髪をなびかせ、ダイナミックな登りを披露し、堂々の1位通過。「調子は良かった。かなり仕上がっている」と満足げにうなずいた。
“花火ヘア”にすべての思いを込めている。5月の複合ジャパンカップで五輪出場権の懸かる複合での代表入りを逃した。五輪を諦めたわけではないが、今大会はこのボルダリングだけ。だからこそ、この1種目にすべてを懸けている。花火大会で見た「しだれ柳」にインスピレーションを得て、大会3日前に美容室へ。「花火の写真も持っていってやってもらった。気合です」。13日の準決、決勝で完全燃焼する。