野口啓代の父・健司さん 娘の五輪内定に涙  

 「スポーツクライミング・世界選手権」(20日、エスフォルタアリーナ八王子)

 東京五輪と同形式の3種目による女子複合の決勝が行われ、来年の東京五輪での引退を表明している野口啓代(30)=TEAM au=が銀メダルを獲得。日本協会の選考基準を満たし、20年東京五輪代表に決まった。

 茨城県龍ケ崎市の自宅に手作りのプライベートクライミングジムを作り、野口の競技生活を支えてきた父健司さん(55)も、万感だった。「年取ると涙もろくなるけど、五輪内定が決まった時は涙が出た」。五輪を逃した場合、今大会での引退も考えていた娘を「もうW杯も100戦以上戦ってきた。駄目だったら、気持ちが切れていたかもしれない。それだけ今大会に懸けていたんだと思う」と、思いやった。

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