貴源治と貴ノ富士が“ライバル”八村塁と感激の再会 「パワーもらった」

 八村(手前中央)のプレーを見つめる貴ノ富士(左)と貴源治=さいたまスーパーアリーナ(撮影・出月俊成)
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 「バスケットボール男子・国際親善試合、日本93-108アルゼンチン」(22日、さいたまスーパーアリーナ)

 大相撲の双子関取、幕内貴源治(22)と十両貴ノ富士(22)=ともに千賀ノ浦=が22日、バスケットの日本代表戦を観戦。試合後、NBAドラフトでワシントン・ウィザーズから1巡目された日本代表の八村塁(ゴンザガ大)と感激の対面を果たした。

 2人は中学時代、茨城県選抜に選出された程、バスケ界の逸材。同級生の八村と対戦経験もあり、同級生で中学バスケのライバルだった。

 ロッカールームの外で待つ2人は緊張の面持ち。八村が表れると3人は満面の笑みを浮かべ、握手。弟・貴ノ富士は「(相撲で)活躍してるね、すごいね」と言われ、「(八村には)負けるよ」と返した。八村から「相撲を見に行きたいのでよろしく」と、大相撲チケットの手配も頼まれ快諾した。

 試合では八村が2本のダンクシュートを決めるなど活躍。強豪アルゼンチン相手に金星はならなかったが善戦した。兄・貴ノ富士は「(八村は)身長もそうだけど雰囲気も全然違う。経験して変わったな。経験したからの雰囲気。NBA選手だからね。また頑張れる。パワーをもらった。(ダンクも)かっこよかった」と感激した。

 身長203センチにまで成長した相手に貴源治は「久々に人を見上げた」と苦笑い。7年ぶり旧交を温め「人として成長した。しゃべり方ひとつ取っても全然違う」と成長に感心した。

 互いの成長に刺激を受けてきた。「特別な存在。そう思えるのは違う世界で互いに伸びてきているから。(出世争いは)俺の方が早い。場所を見に来る時には三役に上がっていたい。横綱になれたらコートでシュートを打ちたい」と、目を輝かせていた。

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