バド混合ダブルス日本初メダル 渡辺・東野組が準決勝進出「目標は優勝」
「バドミントン・世界選手権」(23日、バーゼル)
各種目の準々決勝が行われ、混合ダブルスで第3シードの渡辺勇大(23)、東野有紗(23)組=日本ユニシス=が第5シードのマレーシアペアに2-1で逆転勝ちし、準決勝に進出。3位決定戦がないため、同種目の日本勢で初のメダル獲得を決めた。男子シングルスで2連覇を目指す世界ランキング1位の桃田賢斗(24)=NTT東日本=は第14シードのリー・ジージア(マレーシア)を2-0で退けて2大会連続の表彰台を確保した。
渡辺、東野組がマレーシアペアとの死闘を制して4強入り。日本勢で混合の初メダルとなる銅以上を決めた。勝利の瞬間、両手を回して会場の歓声をさらに盛り上げた渡辺は「すごく自信になるけれど、目標は優勝。まだ終わりじゃない」と気持ちを切り替えた。
昨年1月から元マレーシア代表コーチのジェレミー・ガンさんが混合専任で日本代表のコーチに就任。互いに話し合い、理解を深めるよう指示されていた。それまでは練習後も会話がなかった2人が常にコミュニケーションを取り、試合中のスムーズな作戦変更などを実現させた。
「今日は緊張感のある試合で、勝っていても油断できない混合の面白さを見せられたと思います」と東野。さらに上を目指し、混合の希望の星となる。