フクヒロ 3年連続決勝進出 悲願の頂点へ決意「3度目の正直」
「バドミントン・世界選手権」(24日、バーゼル)
各種目の準決勝が行われ、女子ダブルスで2017、18年大会準優勝の福島由紀(26)、広田彩花組(25)=アメリカンベイプ岐阜=は第7シードの杜ゲツ、李茵暉組(中国)に2-0で勝ち、3年連続で決勝進出を決めた。2連覇が懸かる男子シングルスの桃田賢斗(24)=NTT東日本=はB・サイプラニース(インド)を2-0で下し、女子シングルスで2年ぶりの頂点を狙う奥原希望(24)=太陽ホールディングス=はラチャノック・インタノン(タイ)に2-1で逆転勝ちした。
「フクヒロ」が悲願の金メダルに王手だ。福島、広田組が難敵を撃破した。過去2勝3敗と負け越していた苦手の中国ペアに粘り勝った福島は「勝ち切れたのが良かった」と笑顔を浮かべた。
世界選手権直前のタイ・オープンでは韓国ペアを相手に2回戦で敗退。日本代表の朴柱奉(パク・ジュボン)監督からは「自信がないように見える」と指摘されていた。レシーブ面を鍛え直して臨み、この日は相手の強打をしぶとくネット際やコート奥へ返球。機を見て攻勢に転じ、第1ゲームを先取。競り合いとなった第2ゲームは我慢比べを制した。
ようやく、2年連続ではね返された決勝の舞台に臨む。「2年とも準優勝で終わり、悔しい思いでやってきた」と広田。福島も「3度目の正直というか、そこを意識するわけじゃないけど目の前の1点1点を取りにいきたい」。念願の頂点へ決意を込めた。