錦織1回戦突破 体調面の不安&課題自覚で安定

 「テニス・全米オープン」(26日、ニューヨーク)

 四大大会最終戦が開幕し、男子シングルスで第7シードの錦織圭(29)=日清食品=が1回戦を突破した。初対戦した世界ランキング205位のマルコ・トルンヘリティ(アルゼンチン)が6-1、4-1で迎えた第2セットの第6ゲーム途中に脇腹痛で棄権。2回戦でブラッドリー・クラーン(米国)と当たる。西岡良仁(ミキハウス)は逆転勝ち。女子シングルス1回戦で土居美咲(ミキハウス)は敗れた。

 14年は準優勝、16年と18年は4強。錦織は全米オープンを得意としているが、不思議なことに奇数年は一度も勝ったことがない鬼門だった。そんな負のイメージを持たずに1回戦に臨み、トルンヘリティが途中棄権して初戦突破。奇数年の初勝利に「本当ですか?」と目を丸くし「自然に体が動いた。攻めるべきところで攻められた」とうなずいた。

 前哨戦の2大会は初戦敗退を喫したが、体調面の不安がなくなり、攻め急いでミスを重ねていた課題も自覚していた。世界ランキング7位の実力者は直前の1週間の練習で立て直し、第1セットから深いリターン、左右に揺さぶって崩してから決定力のあるショットと本来のプレーを見せつけた。「ストロークに関してはほぼ全部良かった」と心配を打ち消した。

 四大大会は5大会連続で8強以上と大舞台での安定感が光る。「体力的には助かったが、本当はもうちょっと試合をやって、試合勘、緊張感を味わいたかった」。2回戦では試合を勝ち切り、さらに自信を深めたいところだ。

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