「大相撲秋場所」（９月８日初日、両国国技館）

　右膝負傷で先場所全休し大関から陥落した関脇貴景勝（２３）＝千賀ノ浦＝が２８日、秋場所で再起へ向け都内の部屋で相撲を取る稽古を再開した。幕下力士２人を相手に計１２番取って全勝。踏み込んで一気の出足は鋭く、左右の強烈ないなしなど動きを確認。テーピングを施した右足で踏ん張る場面でも不安は感じさせなかった。

　約３時間、最後はぶつかり稽古で締めて、充実の汗を流した。見守った師匠の千賀ノ浦親方（元小結隆三杉）は「すごくいい感じ。本人も『怖さはない』と言っていた。膝の怖さはない。踏み込みはいい。よく前に出ていた。不安材料は足の運びと思ったけど前に出ている。久々の稽古であれだけできればいい。明日、明後日にでも関取衆とできたらいい」と、２９日にも部屋の関取衆相手に稽古を視野に入れた。