井上康生監督 藤原の初戦敗退に「勝った負けたで一喜一憂している暇はない」
「柔道・世界選手権」(28日、日本武道館)
男子日本代表の井上康生監督(41)が、81キロ級の藤原崇太郎(日体大)がウズベキスタンの選手に、初戦の2回戦で敗退したことについて「ウズベキスタンの選手は強豪の一人なので、競る試合になってくると想像した上で準備はしていた。本人も強いと認識していた。軽く考えていたことはまったくないと思う」と語った。
相手に2つの指導が与えられる展開。延長に突入かと思われた残り9秒、大内刈りで技ありを奪われた。「一瞬の隙を突かれてしまった。ペースはつかんでいたように思ったけど。この結果は結果として受け止めなくはいけない」と分析した。
81キロ級は、7月にモントリオールで行われたグランプリ大会で16年リオデジャネイロ五輪銅メダルの永瀬貴規(旭化成)が5試合全てに一本勝ちし、優勝。東京五輪への代表選考に関する、藤原と永瀬の差については「分からない状況。今後の大会に向けてしっかり準備をさせ、どちらが出てもいい結果を出してくれるような準備をするしかない。差はお互い、そんなに開いているわけではないのでは」と見通しを口にした。
本番会場で行われている今大会。東京五輪まで残り11カ月となった。「勝った負けたで一喜一憂している暇はない。私自身もチームとしても気持ちを切り替えた上で、明日を迎えたい」と、大会5日目以降を見据えた。