藤原崇太郎まさかの初戦敗退 永瀬貴規らとの五輪代表争い混とん
「柔道・世界選手権」(28日、日本武道館)
男子81キロ級は、前回銀メダルの藤原崇太郎(21)=日体大=が初戦となる2回戦でウズベキスタン選手に優勢負けで敗退した。
日本男子が今大会、初めてメダルなしの屈辱を味わった。66キロ級の丸山城志郎、73キロ級の大野将平と連夜の金メダルから一転、前回銀メダルの藤原がよもやの初戦敗退。相手への指導2つのまま、延長突入かと思われた残り9秒、大内刈りで技あり。巻き返すには時間がなさすぎた。
群雄割拠の81キロ級。だれが勝ってもおかしくない状況ではあったが、伏兵に足をすくわれ「一瞬の隙を突かれた。まだまだ甘い」とぼうぜん。プレ五輪で11カ月後へ弾みをつけるはずが「今のままでは優勝もできない。出場もできない」と危機感をあらわにした。
これでリオ五輪銅メダリストの永瀬貴規(旭化成)らとの代表争いが混とんとしてきた。永瀬は7月にGPモントリオール、GPザグレブを連勝し、評価を上げている。
日本男子の井上康生監督は両者の差について「分からない状況」と分析。ともに出場する11月のGS大阪が命運を握っている。