村上茉愛 東京五輪後の引退を示唆「集大成。東京までを一区切りにしたい」

 体操の全日本シニア選手権(30日開幕、福井県営体育館)を控えた29日、有力選手が試合会場で最終調整を行った。腰痛によりNHK杯を棄権し、世界選手権代表入りを逃した18年世界選手権個人総合銀メダリストの村上茉愛(23)=日体ク=は、4月の全日本選手権以来の個人総合に挑む。「体の調子はいい。今回が今年最後の試合になると思うので、それに懸ける思いを見せたい。世界選手権に出る選手に負けないぐらいハリとキレのある演技をして優勝を狙っていきたいと思う。サラッと優勝して、サラッと帰りたい。ワクワクしてる」と、自信をみなぎらせた。

 全日本後には床の曲を変更し、演技を作り直してきた。「東京が集大成になるという思いを込めて、最初はしなやかな動きから自分らしいポップな動きになっていく。辛いこともあったけど、今は弾ける演技ができるようになったという感じで」。東京五輪まであと1年を切り、その「集大成」への思いも吐露。「今年になってから考えるようになった。もともとはリオ五輪で終わるつもりで、大学4年まであと2年やって気持ちよく引退と思っていたけど、リオが悔しくて東京までやろうと思った。今の時点では東京までしかやりたくない。ただでさえこの半年で気持ちが頂点から落差が激しくて気持ちを作っていくのに疲れた。乗り越えていく先に良いことがあると思って、東京までを一区切りにしたい」と、あと1年で選手生活に区切りをつけることを示唆した。

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