内村航平、原点回帰で復権だ 腰に不安も「調子自体はいい」
「体操・全日本シニア選手権」(30日開幕、福井県営体育館)
体操男子個人総合五輪2連覇王者の内村航平(30)=リンガーハット=が29日、4月の全日本選手権以来の復帰戦となる全日本シニア選手権の前日会見に臨んだ。
両肩の不安を抱えた中で臨んだ今季は、11年ぶりに日本代表の座を逃した。東京五輪まであと1年を切った中での再始動だが、2週間前にぎっくり腰を発症。「不安はある」と率直に心境を吐露しつつ「調子自体はいい。次につなげられたら」と力を込めた。
代表落ち直後は失意のどん底だった。「体操をやっている意味があるのか…そこまでいっていた」と振り返った。ただ、その中で原点回帰に成功。「楽しいから今までやってきたんだ、と。あと1年あるっていう前向きな気持ちでいる」。復権への一歩を踏み出す。