ラグビーW杯日本代表31人発表 ジョセフHC8強以上断言「偉業達成できる」

 ラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC=49)は29日、都内でW杯最終登録メンバー31人を発表し、フランカーのリーチ・マイケル主将(30)=東芝、4度目のW杯となるロックのトンプソン・ルーク(38)=近鉄=らが選ばれた。フッカーの北出卓也(26)=サントリー=は代表キャップ0ながら選出。ジョセフHCはこれまで招集したメンバーも含めて「ONE TEAM」と強調。8強以上という目標へ「偉業を達成できる」と断言した。

 3年前に、スーツを着て同じ場所に立っていた。帝国ホテル桜の間。桜のジャージーと合わせたような部屋で就任会見を行ったのは16年9月5日。そして、この日、ジョセフHCは31人の桜の戦士を読み上げた。

 「あくまでも勝機は自分たちの戦い方にフォーカスすることによって得られる。自分たちのゲーム、攻めることで勝てると思っている。その基準に最適な選手を選んだ」

 FWを前回大会から1人増やして18人で構成。そのうちスクラム最前列の左右プロップ、フッカーを8人が締める。「相手は間違いなくセットプレーを狙ってくる。そこで互角に戦えるかが一つの基準」と、特にスクラムで互角に戦う意図を明かした。

 1月を完全オフとし、2月から代表候補合宿をスタートさせた。約60人いたメンバーは、6月に42人に絞られた。パシフィックネーションズ杯(PNC)で優勝し、41人で8月末の網走強化合宿に臨んだ。そして10人が代表の座から去った。網走合宿最後のミーティングで発表した。

 「8カ月という長い期間ともにしてきた仲間。外すことはつらい作業だった。いまだにつらい」。フッカー堀越(サントリー)ら、PNC参加メンバーには1対1で話した。そして「今回漏れた10人、それ以外にもバックアップメンバーは豊富にいる」と落選者に配慮。その上で、けが人など離脱者が出た場合の補欠候補に、15年W杯代表のCTB立川(クボタ)、WTB山田(NTTコミュニケーションズ)らも対象として検討することを明らかにした。

 発表会見後、日本記者クラブで会見し、色紙に「ONE TEAM」とサインした。選手から出たチームスローガンだ。日本の強みの一つとして「結束力の高いチームになった。選手は意思統一して、同じ絵を見て励んでいる」と話す。外れたメンバーも含めて全員が「ワンチーム」だ。

 3年前、就任時の公約は前回大会超え。すなわち、ベスト8。昨春はイタリアに1勝1敗。安定感がなく、まだ求めるレベルに達していなかった。「18カ月前は偉業を達成できると確約できる気持ちはなかった。今では間違いなく言える」。今季はPNC3連勝。確かな手応えがある。文字通り一丸。戦う準備は整った。

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