ウルフ王座奪回ならず…意地の銅
「柔道・世界選手権」(30日、日本武道館)
男子100キロ級は2大会ぶりの優勝を狙ったウルフ・アロン(23)=了徳寺大職=が準々決勝で昨年王者の趙グハム(韓国)に敗戦。その後敗者復活から勝ち上がり、銅メダルを獲得した。
ウルフが裏返しにされた。準々決勝で実現した前回王者、趙グハムとの日韓対決。2大会ぶりの王座奪回を目指したが、延長で一本背負いを食らって技ありを奪われ、勝負あった。
連覇を狙った前回はメダルなしに終わった。「借りを返すには格好の舞台」と話していた今大会。3位決定戦を制しての銅メダルだった。
五輪へ弾みをつけたい2019年。体重無差別で行われる4月の全日本選手権で、100キロ級の選手として6年ぶりに優勝。そのときと同じ日本武道館でのプレ五輪だったが、代表入りが有力視される東京への勢いを加速できなかった。
今月のテレビ番組で、4月に一般女性と結婚していたことを公表。23歳の柔道家は、全日本選手権、世界選手権、五輪との『3冠』を視野に入れている。