大坂フォアで支配!1時間11分完勝 次戦は15歳ガウフ

 「テニス・全米オープン」(29日、ニューヨーク)

 女子シングルス2回戦で2連覇を目指す第1シードの大坂なおみ(21)=日清食品=が世界ランキング53位のマグダ・リネッテ(ポーランド)を6-2、6-4で下した。4年連続で3回戦に進出し、主催者推薦で初出場したコリ・ガウフ(15)=米国=と対戦する。男子シングルス2回戦で西岡良仁(ミキハウス)は敗れ、ダブルス1回戦で男子のマクラクラン勉、ルーク・バンブリッジ(英国)組は勝った。

 昨年覇者としてセンターコートで迎えた1回戦は緊張が見られたが、2回戦は心もショットも安定していた。大坂は精度の高いフォアのクロスで試合を支配し、リネッテに1時間11分で完勝。「いいプレーができた。悪い時も修正ができた」と手応えを強調した。

 第1セットは第5ゲームで相手のコート深くに返球を続け、4連続得点で最初のブレークに成功して押し切った。第2セットは1-3の第5ゲームで腕を伸ばしたフォアのリターンからラリーに持ち込み、バックハンドでストレートに運んでブレーク。流れを決めるセットの中盤で、ショットの組み立てからミスを誘う巧みな試合運びが光った。

 テニスで自らの技術的なミスは「アンフォーストエラー」、相手の厳しい攻めに強いられたミスは「フォーストエラー」として記録に出る。リネッテの数字は前者が20、後者が27だった。大坂のショットに苦しめられた何よりの証拠だ。

 3回戦の相手はウィンブルドン選手権で16強入りした地元米国の15歳の新鋭ガウフに決まった。「物静かなところは私と似ている。彼女とプレーするのは楽しみ」と注目の好カードに臨む。

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