関学大白星発進も鳥内監督「ナメすぎ」 精彩欠いた後半戒める
「関西学生アメフット、関学大31-7同大」(1日、王子スタジアム)
2連覇を目指す関学大が同大を31-7で下し、白星スタートを切った。今季限りでの退任を表明している鳥内秀晃監督(60)は、攻守に課題の残る試合内容に、選手に次戦以降の奮起を促した。
白星発進にも名将の表情はさえなかった。鳥内監督の第一声は「危ない、危ない」。第1QにRB前田公昭(2年)のTDランで先制するなど前半は21-0。ただ後半は攻守とも精彩を欠いてもたつく展開になり「ナメすぎ」と選手を戒めた。
2月に今季限りの退任を表明した際も「監督が最後だから頑張る、というのはおかしい」と話した。以来、練習やミーティング中に退任が話題になることはない。例年通りに選手一人一人が最善を尽くすよう求めるが「誰かに頼って何とかなると思っている。そんな集団が勝てるはずがない」と手厳しい。
この日は下級生を起用して経験を積ませられたプラス面もあった。「こういうゲームをやって、変われるかどうか」。今季も頂点に立つために、最後まで手綱は緩めない。