柔道山下会長 前回大会下回る個人戦金メダル4に「失敗恐れずチャレンジを」
「柔道・世界選手権」(1日、日本武道館)
全日本柔道連盟の山下泰裕会長(62)が1日、会場で取材に応じ、個人戦で前回の7個を下回る4個の金メダルとなった日本の戦況について、「海外選手は日本にどう自分の柔道をさせないかをよく研究している。なかなか組ませてもらえない」と感想を述べた。
特に五輪では08年北京大会以来金メダルを逃している男子100キロ超級の再建が課題だ。今大会は原沢久喜(百五銀行)が決勝で反則負けを喫しての銀メダル。山下会長は「もっと向かっていく気持ちを出してほしかった。リスクはあるが、勝負に出ないと勝利はつかめない」と腹をくくる重要性を説いた。
1年後の東京五輪に向けては、各階級でさらなる厳しい戦局が予想される。「最高の準備をして、失敗を恐れず自分の夢に果敢にチャレンジしてほしい」と期待を込めた。