日本人・白鵬 第一声「本日をもって『白鵬翔』という名前で日本国籍を確保」
モンゴル出身で史上最多42度の優勝を誇る大相撲の横綱白鵬(34)=宮城野、本名ムンフバト・ダバジャルガル)が日本国籍を取得し、3日付の官報で告示された。白鵬はこの日の朝稽古後、報道陣に対応。「9月3日、令和元年、春から今年から申請してやっとというか、正式に本日をもって『白鵬翔』という名前で日本人として日本国籍を確保することになりました」と“日本人第一声”。日本名「白鵬翔」となったことを明かした。
この日朝8時半、紗代子夫人から朗報を伝えられた。「実感はなかった。寝起きというのもあったけど。こうして改めて(日本人に)なったんだなという感じがします」と、実感をかみしめた。
15歳で来日して18年。「やせっぽちで来て、今は特別と思われるかもしれないけど、当時は特別でなく、稽古を重ねて強くなった。18年間、相撲一筋でやってきたことが今日につながった」と、長い道のりを思った。
白鵬は今春から日本国籍取得の手続きを始め、6月にモンゴル国籍離脱が承認されていた。外国出身の力士が親方になるには日本国籍が必要。白鵬は現役引退後も親方として角界に残ることが可能になった。
外国出身横綱では曙(現プロレスラー)、武蔵丸(現武蔵川親方)=共に米国出身=に次いで3人目の日本国籍取得になる。