貴源治「情けない」暴行事件の兄貴ノ富士が涙の反省
「大相撲秋場所」(8日初日、両国国技館)
大相撲の十両貴ノ富士(22)=千賀ノ浦=が付け人を暴行し2度目の不祥事を起こした問題で4日、双子の弟・幕内貴源治(22)=千賀ノ浦=が涙を流して兄が猛省していたことを明かした。
都内の部屋で朝稽古を終えると悲痛な表情で語った。「2度目ですから。悲しいし悔しいし情けない」。
2日に問題発覚後、何度も話した。兄に「何をやってるんだ」と詰め寄ると「お前の方がよっぽど大人だった。申し訳ない」と謝罪された。「気付くのが遅すぎる」と貴源治。2人とも号泣した。
部屋関係者によれば8月31日、貴ノ富士の暴行は「ゲンコツをゴツン」と手が出たもの。付け人を教育する意図だったというが言い訳にはならない。
貴源治は「暴力は暴力」とバッサリ。厳罰を覚悟しながら「もし(角界に)残れるのであれば自分が注意したい。更正してもらいたい。見捨てることはできない」と訴えた。
貴ノ富士は秋場所を休場し部屋で謹慎する。今後は協会のコンプライアンス委員会が調査し、理事会で処分が協議される。厳罰は必至で長期の出場停止、最悪なら引退勧告の可能性もある。