バスケ 米の空気にのまれた日本 悪夢の試合開始4分40秒無得点 53点差完敗

 「バスケットボールW杯・1次リーグ、米国98-45日本」(5日、上海)

 13年ぶりにW杯に出場した日本代表(世界ランキング48位)は上海東方体育中心での1次リーグE組最終戦で、3連覇を狙う米国(同1位)と72年ミュンヘン五輪以来47年ぶりに対戦。王者に力を見せつけられ、45-98(9-23、14-33、8-28、14-14)で大敗した。

 自らの目指す頂の高さを、八村は改めて知った。3連覇を目指す米国に、ダブルスコア以上となる53点差の完敗。第4Qは出番なく、ベンチで終戦のブザーを聞いた八村は「こういう結果になってしまったが、これからのためにいいものが掴めたんじゃないかと思う」と、自らに言い聞かせるように話した。

 2連敗ですでに1次リーグ最下位は決定していた。失うものは何もないはずだった。多くのスーパースターを欠き、“準ドリームチーム”と言われる今回の米国代表。それでも、アメリカという“看板”が放つ空気に、チーム全体が飲み込まれた。試合開始から米国の激しいディフェンスを前にまったくシュートが入らず、チームとして4分40秒間も無得点の時間が続いた。その間に13点差を付けられて、あとは点差はジワジワ開いていくだけ。ラマスHCが「結局試合を支配したのは米国だった。打破できず、支配力の上をいくことができなかった」と話せば、終盤に奮起し、チームトップの18得点をマークした馬場も「最初から雰囲気にのまれた」と、明かした。

 八村もマークが厳しかったとはいえ、わずか4得点に封じられた。代表では過去最少の得点。第3Qに見せた豪快なダンクが唯一の見せ場だった。

 主将の渡辺は「もう結果どおりの完敗。チームとして何もできなかった。米国の強さを思い知らされた」と、率直に力の差を認めた。1次リーグ3戦全敗。来年の東京五輪に向けて、改めて世界の壁の高さを突きつけられた結果となった。

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