18歳・都筑有夢路が五輪へ名乗り 日本女子初!サーフィンQS最高ランク優勝

 東京五輪の追加種目サーフィンで、プロ最高峰チャンピオンシップツアー(CT)の来季参戦権を争う予選シリーズ(QS)の最高ランク大会、アバンカ・ガリシアクラシックプロが4日、スペインのバルドビニョで行われ、女子の都筑有夢路(あむろ、18)=ハンディ=が優勝した。日本勢でQS最高ランクの優勝は五十嵐カノアと大原洋人が果たしているが、女子では初めて。

 シード権を持たない都筑は1日の1回戦から出場し、強豪を次々と撃破。その勢いのまま、決勝では現役CT選手のブロンテ・マコーレー(オーストラリア)に完勝した。

 最初のライディングで5・67点をマークしてリードすると、残り4分を切った終盤にさらに高い6・50点をマーク。合計12・17点で栄冠をつかむと、波打ち際で出迎えた日本の仲間に祝福された。

 公式インタビューでは「優勝できて本当にうれしい。この優勝で日本でもサーフィンをスポーツとして見てもらえると思う。日本のサーフィン界がもっとよくなる」と喜びを語った都筑。同時に「いろんな人にサポートしてもらったおかげでできた優勝。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。

 この勝利でQS年間ランキングは48位から8位に急浮上。現状では今季を9位以内で終えた場合、日本女子初となる来季のCT参戦が決まる。

 日本サーフィン連盟の宗像富次郎副理事長は「今年に入って急成長していたが、この結果は驚き。日本女子全体のレベルが上がってきている」と相乗効果を期待した。

 五輪出場権が懸かる7日開幕のワールドゲームズ(WG=宮崎市)の日本代表は、昨季の成績などを基に連盟が選出したため都筑は出場しない。

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